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大石和彦が提案する 「全館空調システムを備えた高い性能と、バリアフリーを考慮した日本的佇まいの家」

  • リビング /Photo:Toshihisa Ishii

物件紹介

福岡市城南区にあるこの住宅の敷地は東西方向に長く約100坪の広さがあり、東側に幅員4mの前面道路があるため車の離合が難しい状態でした。建物は木造在来工法による平屋建てで、屋根形状及び勾配は太陽光発電パネルの発電効率を考慮のうえ決定しました。

施主は屋根裏をヒートポンプ+全熱交換器の設置スペースとして利用した高気密・高断熱による換気・冷暖房システムを望まれ、屋根裏から床下へのダクトにより新鮮空気を取り込みながらエアーサイクルを行うことができる住宅となっています。床下に設置された5つのゾーンに分かれたダクト先端にはVAV(可変風量制御装置)が設置され、ゾーンごとの室温調整が可能となっています。

屋根形状は日本の伝統的な形態を狙ったものではなく、設備的要求を満たしながら現代的形状を検討した結果であり、道路側に大きく突き出された庇は、軒下の駐車スペースを確保するうえでの結果でなっています。

内部建具は全てバリアフリーが求められ、将来的な車椅子の使用を考慮して開口幅を確保したソフトクローズの引き戸となっており、開放すればワンルームの拡がりが得られ、南側・東側デッキを介した庭へと続きます。

 

施主からの要望・依頼

・お母様が晩年車椅子生活であったため、徹底したバリアフリーを求められた
・車庫は必要ないが、ゲストパーキングとして2台、自分用に1台
・疵がないよう、車を降りてからエントランスまで段差がないようにしてほしい
・建物は平屋建てでバリアフリーを考慮した回遊性のある設計
・主寝室以外に子供の泊まり部屋を兼ねたゲストルームとして和室を設置
・和室は着物の着付室としても利用し、婚礼時の古い家具の置き場を隣接させる
・独立キッチンの一角に教室コーナーの設置、家事コーナーの設置
・換気システムと、各室床に給気口を設置してリターンダクトにより循環させる全館空調システムの構築
・屋根には太陽光発電用ソーラーパネルを設置
・奥様よりWonderwallの片山正通氏の空間イメージを提出された

クライアントは立場上しがらみの多い方で、ご自宅の設計については知り合いの紹介を避けられた上、
ネット上で当アトリエを知るとともに、設計者が高校の後輩でもあり、ブログにおいて性格的に問題がない、
と思われたようで、当アトリエへ設計依頼となりました。
平面プランをご自分で作られており、それを基にプランをまとめています。

 

物件詳細

タイトル Facility Hat
所在地 福岡県福岡市城南区
用途地域 第一種低層住居専用地域
敷地面積 344.78㎡
延床面積 159.87㎡/td>
構造・規模 木造平屋建て
施工 筑羽工務店
家族構成 夫婦
photo Toshihisa Ishii

建築家 大石和彦

~ プロフィール ~
<経歴>
1975年 修猷館高等学校 卒業
1979年 九州芸術工科大学芸術工学部環境設計学科 卒業
1979年 山田守建築事務所 入所
1995年 大石和彦建築アトリエ 設立

1986-1998年 町田ひろ子インテリアコーディネーターアカデミー
福岡校 建築技術講師
1988-2006年 フィニッシングスクール インフィニ インテリア講師
2003-2007年 九州産業大学 建築学科 非常勤講師
2004-2008年 近畿大学 建築・デザイン学科 非常勤講師
2008-2014年 積水ハウス 社内研修 講師

<受賞歴>
2001年 北九州建築文化賞
2001年 福岡県美しいまちづくり賞 優秀賞 「海辺の家」
2002年 福岡県美しいまちづくり賞 大賞  「CITY CUBE」
2002年 東京ガス主宰 あたたかい住空間コンペティション 佳作 「豊淳居」
2003年 福岡県美しいまちづくり賞 大賞 「SHIMA STYLE」
2005年 National主宰 Residential Lighting Awards2005 入賞 「CITY CUBE」
2010年 福岡県美しいまちづくり賞 優秀賞 「LEAF HOUSE」
2012年 第11回「キッチンに住む」フォトコンテスト 審査委員賞 「HOUSE I」
2014年 東日本ハウスデザインコンペ 優秀賞

<設計で大切にしていること>
自然とは、具象的なものでありながら、
波、雨、霞、雲、夕焼け等の自然現象においては永遠性を持った抽象的なものを感じます。
又、抽象的でありながら常に変化しており、時の流れや想いを抱かせる豊かさがあります。
建築空間における人と人との関係の背景として、自然観を観念的にならず、
より抽象化して、詩的に捉える建築を造っていきたいと考えています。
そして、現代の様々な分野の影響を通して、ひとつのスタイルにとどまることなく、
人と人、人と自然を柔らかに結びつける空間としての新しい価値観を提案していきたいと考えています。

<家造りをお考えの方に向けたアドバイス>
家は買うのではなく人間の手によって造られるものです。
土地の環境や家族の在り方についての関係性を見つけ出し、
形造るお手伝いをするのが建築家としての役割だと思っています。
物造りの過程において生じるクライアントによる様々な選択の積み重ねは、家造りの醍醐味です。
協同作業を楽しみましょう。




~ 事務所紹介 ~
事務所:大石和彦建築アトリエ 一級建築士事務所
URLhttp://www.oishi-architect.jp/
所在地:福岡県福岡市早良区西新7-2-7
TEL:092-823-0882
FAX:092-823-0925
メール:ホームページの問合せフォームより
沿革 :1995年 大石和彦建築アトリエ 設立
登録 :一級建築士 大臣登録 第175370号 / 一級建築士事務所 福岡県知事登録 第1-10600号
事業内容:建築設計工事全般・監理、土地利用計画、リフォーム・リノベーション

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